最小単位のワンユニットだけでつくる作品
ギャザリングの入門編ですが、ユニットのつくり方によってはとても緻密でナチュラルな作品に仕上げることができます。予算もそれほど多くかからないのでちょっとしたプレゼントにおすすめです。制作で使い残した花や葉でつくる楽しみもあります。
シンプルな形に細やかな表現が楽しめるギャザリングの入門編
35cmリースは9ユニット、45cmリースは12ユニットでつくります。しっかりユニットを植え込み、完成後逆さにして花材がしっかり入り、固定されているか確認する「リバースチェック」が重要です。乾燥しやすいので水やりはしっかり行い、ときどき回転させて生長の向きを整えると同時に水分が全体によく行き渡るようにするのがポイントです。
植物の自然な姿を生かして、ふんわりした作風に
ナチュラルスタイルは、背の高い植物と低い植物などをひとつの器に合わせて作ります。それぞれの個性を生かして配置し、自然でふんわりとした作風が楽しめ、植物の自然な姿をそのまま見せることができます。ギャザリングは「四方見、オールラウンド」に作っていくのを基本としますが、小さな作品や建物の壁を背にするような場所ではセンターを後ろにずらした「一方見、ワンサイド」の作品が適しています。真ん中からやや後方に背の高い植物を入れ、周りに小さなサイズのユニットを少しづつ足して調子をみながら作っていくのがコツです。
植物でつくる石垣
マウントスタイルの特徴は、その建築的な「組積構造」。植物でつくるアーチやドームといったイメージです。背の低い植物をこんもりと盛ってボリューム感のある作品にします。花苗は一年中出まわっていますが、秋から翌年の春にかけて出まわる比較的背の低い一年生植物を使ってマウントで制作すると見違えるようなデザインになります。切り花でつくるラウンド型のアレンジメントと同じようなかたちにつくれるため、長期間楽しめるフラワーギフトとして人気のスタイルです。
デコラティブなフォルムの壁かけタイプ
ウォールバスケットはその名前が表すように壁にかけて楽しむもの。ギャザリングの手法でつくるウォールバスケットは独特な「まん丸」な形で人目を引きます。一見するととても難しそうですが、花束植えののユニットによる制作のため、実際はとてもシステマティックにつくれ、慣れるとかなりのスピードで制作できるようになります。